『男の争い』

・『男の争い』オーギュスト・ル・ブルトン(03.12('53)) ☆☆☆★   ポケミス名画座の一冊。赤狩りでハリウッドを追われたジュールズ・ダッシン監督がフランスで撮り上げた名作映画の原作。紀伊国屋からのDVDが出ているが、高くて観られないのが残念。紀伊国屋よ、半額にしてくれ。  解説によれば、本書は、同年刊行の『現金に手を出…
コメント:500

続きを読むread more

「フランス・クラシーク・ミステール考」

 もう、8月号が出てしまったが、HMM7月号は、「フランス・クラシーク・ミステール考」。20世紀前半の短編を揃えた企画。 ピエール・ヴェリ「美術館の女」  G.K.チェスタートンを記念して。と添えられた本編は、『サンタクロース殺人事件』にも登場するルピック弁護士物。500フラン札を8000枚を盗んだ銀行員が一枚を残して焼却し…
コメント:500

続きを読むread more

『機械探偵クリク・ロボット 五つの館の謎』

・『機械探偵クリクロボット 五つの館の謎』(HMM2009.2~3連載('45)) ☆☆☆★ 浩瀚なフランス・ミステリ案内である松村喜雄『怪盗対名探偵』では、本作に登場する探偵役クリク・ロボットを「探偵小説史上、はじめてのロボット探偵であろう」と書いている。カミは、あのルーフォック・オルメスとこのロボット探偵という二人のユニークな…
コメント:2

続きを読むread more

『イカロスの飛行』

・出版芸術社『日本SF全集1』購入。 ・『イカロスの飛行』 レーモン・クノー('72('68/筑摩書房) ジャック・ルーポーと同じ文学集団ウリボに属したレーモン・クノーの奇想天外な小説。基本的なモチーフは、作中の人物が小説から逃げ出す、というところにある。  ピランデルロ「作者を探す六人の登場人物」(ベントリイの短編ミステリに「登場…
コメント:0

続きを読むread more

『麗しのオルタンス』

・読んでからかなり経ってしまって、まともな感想にならないが。 ・『麗しのオルタンス』 ジャック・ルーボー(09.1('85)/創元推理文庫)☆☆☆★   カバーに版元が「ミステリー・・・なのか?」と書いているように、金物屋連続襲撃事件の謎を扱っているとはいえ、本書の楽しみどころは、別なところにある。話者の意図的な攪乱、話者の…
コメント:500

続きを読むread more

『犯罪河岸』

 札幌唯一の名画座となってしまった蠍座で、古典映画の連続上映始まる。第1回目は、クルーゾー監督の『犯罪河岸』。「はんざいかがん」ですかと聴かれて、「カガン」と読むのと初めて知る。なんとなく、「はんざいがし」と読んでいた。ま、普通に考えれば、そんなわけないよね。 ・『犯罪河岸』('47/仏)  監督/ アンリ=ジョルジュ・クルーゾー …
コメント:0

続きを読むread more

『山田風太郎が見た日本』

・5月13日、BS2「BS20歳の名作集」の枠で再放送された『山田風太郎が見た日本』を録画で観る。  2005年8月に放送されたものの再放送なのだが、番組の存在自体を知らなかったのは、なんとも、うかつだった。 視聴者の再放送リクエストで6位(ちなみに1位は、『冬のソナタ』)にランクしたというだけあって、非常に丁寧につくられたドキュメン…
コメント:3

続きを読むread more